Schizophrenia


統合失調症

  統合失調症は、およそ100人に1人弱がかかる頻度の高い病気です。
「普通の話も通じなくなる」
「不治の病」
という誤ったイメージがありますが、こころの働きの多くの部分は保たれ、
多くの患者さんが回復していきます。

高血圧や糖尿病などの生活習慣病と同じように、早期発見や早期治療、薬物療法と
本人・家族の協力の組み合わせ、再発予防のための治療の継続が大切です。
脳の構造や働きの微妙な異常が原因と考えられるようになってきています。


患者数

厚生労働省による調査では、ある1日に統合失調症あるいはそれに近い診断名で
日本の医療機関を受診している患者数が25.3万人で(入院18.7万人、外来6.6万人)
そこから推計した受診中の患者数は79.5万人とされています(2008年患者調査)

受診していない方も含めて、統合失調症がどのくらいの数に上るかについては、
とくに日本では十分な調査がありません。世界各国からの報告をまとめると、
生涯のうちに統合失調症にかかるのは人口の0.7%(0.3~2.0%;生涯罹患率)、
ある一時点で統合失調症にかかっているのは人口の0.46%(0.19~1.0%;時点有病率)、
1年間の新たな発症が人口10万人あたり15人(8~40人)とされています。

発症は、思春期から青年期という10歳代後半から30歳代が多い病気です。
中学生以下の発症は少なく、40歳以降にも減っていき、10歳代後半から20歳代に
ピークがあります。

発症の頻度に大きな男女差はないとされてきましたが、診断基準に基づいて狭く診断した
最近の報告では、男:女=1.4:1で男性に多いとされています。
男性よりも女性の発症年齢は遅めです。


原因・発症の要因

 統合失調症の原因は、今のところ明らかではありません。
進学・就職・独立・結婚などの人生の進路における変化が、発症の契機となることが多いようです。
ただ、それらは発症のきっかけではあっても、原因ではないと考えられています。

というのは、こうした人生の転機はほかの人には起こらないような特別な出来事ではなく、
同じような経験をする大部分の人は発症に至らないからです。


症状

 幻覚と妄想は、統合失調症の代表的な症状です。
幻覚や妄想は統合失調症だけでなく、ほかのいろいろな精神疾患でも認められますが、
統合失調症の幻覚や妄想には一定の特徴があります。
幻覚と妄想をまとめて「陽性症状」と呼ぶことがあります。


厚生労働省:みんなのメンタルヘルスより引用してます。詳しくは厚生労働省サイトへお越しください こちら→

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